「結月は俺のもんだ。あいつの『翠緑の風』と俺の『凋枯の風』があれば、世界を操れる!」

「たわけ」

 朔は朱羅に押された刀を押し戻し、一気にイグの力を込めて衝撃を朱羅へとぶつける。
 衝撃は朱羅の勢いを削いだ。



「お前に結月は渡さない」


 結月を巡っての争いは激しさを増していく──