──数日後。

 宮廷の中は騒がしく、そしてそれは結月たちも同じことであった。

「朔様っ! 裏門の警備を固めてきました」

「全員ぬかるな」

「はい!」

 結月と守り人たちの声が重なる。
 そう。朔の予言した災厄の日をいよいよ迎えることとなった──