「先代の守り人は全員、朱羅に殺されたのです」

「──っ!」

「つまり、私たちは全員父親を殺されています」


 その言葉に実桜は目を閉じ、瀬那と蓮人は歯を食いしばった。


「あなた一人の敵だと思わないでください。全員で闘います」

 結月は凛から告げられた事実を重く受け止め、深く息を吸って吐いた。


「わかりました。私は皆さんと共に闘います」


 結月たちは意思を固めた。