泉水の間へと到着する凛と瀬那。
そこにはすでに朔、実桜、蓮人がいた。
「遅れて申し訳ございません」
「いい、具合はどうだ?」
「問題ございません。結月さんに助けられました。やはり結月さんの発動したのは……」
「『翠緑の風』か」
「はい」
朔と凛の言葉に蓮人が割って入る。
「その『翠緑の風』っていうのはなんですか?」
「結月さんと以前、涼風家の蔵に行った際に書物に書いてあった『涼風家の秘術』のようなものと推測されます。おそらくですが、これが治癒の力を宿す意味合いが書かれていたため、涼風家の引き継がれるべき力の一つがそれだったと思われます」
「では、結月さんは治癒できる力を自力で見つけたと?」
実桜が凛に対して尋ねる。
「はい、もしくは……」
「もともと知っていたか」
朔の発言に守り人の目線が集中する。
「詳しくは本人に聞いてみるしかあるまい」
「はい。結月さんはまだ眠ってらっしゃいます。起きたら伝えるよう美羽に言ってあります」
「わかった」
そこにはすでに朔、実桜、蓮人がいた。
「遅れて申し訳ございません」
「いい、具合はどうだ?」
「問題ございません。結月さんに助けられました。やはり結月さんの発動したのは……」
「『翠緑の風』か」
「はい」
朔と凛の言葉に蓮人が割って入る。
「その『翠緑の風』っていうのはなんですか?」
「結月さんと以前、涼風家の蔵に行った際に書物に書いてあった『涼風家の秘術』のようなものと推測されます。おそらくですが、これが治癒の力を宿す意味合いが書かれていたため、涼風家の引き継がれるべき力の一つがそれだったと思われます」
「では、結月さんは治癒できる力を自力で見つけたと?」
実桜が凛に対して尋ねる。
「はい、もしくは……」
「もともと知っていたか」
朔の発言に守り人の目線が集中する。
「詳しくは本人に聞いてみるしかあるまい」
「はい。結月さんはまだ眠ってらっしゃいます。起きたら伝えるよう美羽に言ってあります」
「わかった」