四人のはるか後方に琥珀の姿を目視した凛。

(うまくいったのですね、朔)

 朔と凛の図り事は全てうまくいっていた。この瞬間までは……。

(さて、全員帰還の命を受けましたし、帰りますか……)


 凛が瀬那たちに向かって歩き出したところに、魁が現れた。


「──っ!」

 次の瞬間、凛は魁の双剣で身体を貫かれていた。