「やっと捕まえた……。あなたは蝶のように自由に羽ばたく。でも、もうどこにも行かせない」

「凛さん……」

「凛」

「え?」

「凛と呼んでください」

「…………凛」

 その言葉を聞き、満足そうに微笑むと凛はゆっくり結月の唇に自らの唇を近づけた。

 そのまま、二人の影は重なる。
 蛍はそれを歓迎するかのように、より一層光を強めた──