──金翠の間。


「なあ、瀬那、なんかおかしくないか?」

「ああ、よそよそしすぎる……」

 瀬那と蓮人はまわりに聞こえないようにひそひそと言う。

「……」

「……」

「……」

 あれから朔と結月、凛は顔を合わせても他人行儀のように話し、言葉数も少なくなった。

「聞こえていますよ、瀬那、蓮人」

「「──っ!」」

 瀬那と蓮人の小さな声を聞き、自分に聞こえていると報告をする凛。

「……」

 会議が終わって一通りの確認事項が終わると、朔は一言も発することなく去っていく。
 それを見て同時に立ち上がる、結月と凛だったが、お互いに顔を見るとはっとしたように顔を逸らして去っていった。

「……」

 その様子を見て実桜は立ち上がり、凛のほうに向かって行く。