自分の胸で眠る結月を見て、昔を思い出し朔は笑った。

(そうだった、最初のこいつの印象はそれだった。今思えば……)

 ふと天井を見上げ、見つめる朔。

(無邪気に遊ぶこいつが羨ましかった)

 朔は結月の幼い頃の姿を思い出したあと、結月を起こすため、声をかけた。


「おい」