朔が意識不明の重体になって、早三日が経とうとしていた。
 凛は朔のかわりに全ての職務を代理遂行している。

「あ、この資料は明後日までにお願いします。それから、この資料は瀬那に回してください」

「かしこまりました」

 宮廷の中は慌てている。
 そして、守り人たちにも朔の容態はかなりの衝撃を与えた。