「あいつらのせいで……あいつらのせいでっ!!」

 朱羅は再び声を荒らげ、朔に向かって攻撃を仕掛けようとする。
 刀身は臙脂(えんじ)色に染め上がり、まるで自らと一体になったように見える。

 臙脂(えんじ)色の刀身は先ほどに比べ、やや身幅が細くなり薙刀のように長くなっていく。
 それに呼応するかのように、朔も太刀を大太刀へと変化させた。

 両者は刀の形態を変え、再び刃を交えることになった──