一方、朔と守り人たちは会議をおこなっていた。

「東の森にも妖魔の反応を感じた」

「綾城のすぐ近くっ!」

 朔の言葉に蓮人が椅子から立ち上がり、反応する。
 凛が冷静に言葉をつなげる。

「災厄までどのくらいの予想なのですか?」

「……1年もないだろう」

「「「「──っ!?」」」」

 その場にいた全員が息をのんだ。
 世界の崩壊が忍び寄っていることは、結月はまだ知らなかった──