喧嘩をする二人には構わず、再度妖魔は瀬那に襲い掛かる。
その攻撃を結界を張り、はじく瀬那。
「あっぶねぇ……」
瀬那の結界にはじかれ、妖魔は態勢を崩して切り株に身体をぶつける。
その瞬間、妖魔の姿が一瞬煙のようにかすむ。
「瀬那、あれ……!」
「──っ! 煙が……」
妖魔自身が煙のように白く靄がかかり、そしてそこから少し離れた場所に小さな香(こう)のようなものが見える。
瀬那は香に目をやると、透視により瘴気が見えた。
「蓮人っ! あれが敵の本体だ! 壊せ!」
「言われなくてもっ!」
蓮人が香を壊すと、さっきまでの荒れ果てた森ではなく、朽ちた屋敷に戻っていた。
二人は香の幻から解放された──
その攻撃を結界を張り、はじく瀬那。
「あっぶねぇ……」
瀬那の結界にはじかれ、妖魔は態勢を崩して切り株に身体をぶつける。
その瞬間、妖魔の姿が一瞬煙のようにかすむ。
「瀬那、あれ……!」
「──っ! 煙が……」
妖魔自身が煙のように白く靄がかかり、そしてそこから少し離れた場所に小さな香(こう)のようなものが見える。
瀬那は香に目をやると、透視により瘴気が見えた。
「蓮人っ! あれが敵の本体だ! 壊せ!」
「言われなくてもっ!」
蓮人が香を壊すと、さっきまでの荒れ果てた森ではなく、朽ちた屋敷に戻っていた。
二人は香の幻から解放された──