朽ちた屋敷にいたはずの瀬那と蓮人は、今度は荒れ果てた森にいた。
 瀬那と蓮人、そして人間の男の姿をした妖魔の対決が始まる。

「なんか東の森を思い出すな」

「お前が開戦早々、一撃で戦闘不能になったやつな」

「うるせえ」

 蓮人が瀬那へ喧嘩腰の返事をしながら、先行し走り出して、刀を振りかざす。

「このやろうっ!」

 蓮人が振りかざした刀は妖魔を真っ二つに斬った……かに思えたが、妖魔はゆらゆらとゆらめき消える。

「どこに消えやがった!」

「蓮人っ!後ろだっ!!」

 瀬那の声に応じるように後ろを向くと、蓮人の目の前に刀が迫っていた。