刃が交わるその瞬間、二人は互いの名を叫んだ。 「蓮人っ!」 「瀬那っ!」 瀬那と蓮人は刃が交差するその奥で、互いに相手の目を見つめてにやりと微笑んだ。 瀬那が敵に見えていたのは、蓮人であり、蓮人もまた瀬那を敵と思い戦っていた。