泉水の間──
会合の場にはすでに結月、凛と実桜が席についていた。
朔は大概最後に入室するが、瀬那と蓮人の姿が見当たらない。
「何をやっているのでしょうか、瀬那と蓮人は」
凛はしびれをきらして、いまだ到着しない二人に苦言と呈する。
すると、やがて遠くから徐々ににぎやかな声が聞こえてきた。
「お前があんとき俺の邪魔しなけりゃ、こうならなかっただろうが!」
「え~? そうだっけ?」
「ふざけんな! 覚えてねぇとは言わせねえぞ!!!」
「まあ、いいじゃん? 蓮人ちゃん!」
「その呼び方やめろっていってんだろ!!!」
瀬那がからかうように、そしてそれに蓮人が鬱陶しがるように話しながら、廊下を歩いてくる。
結月は驚き、実桜はいつものことかと呆れながらその様子を眺める。
すると、凛が二人に向かって口を開いた。
「瀬那、蓮人」
静かな叱責ではあるものの、その顔は長年の付き合いの瀬那と蓮人からしたら恐ろしいほどの怒りの顔をしていた。
「りっ、凛さん……」
「わかりますね? 私が言いたいことは」
「「申し訳ございません!!」」
そういうと慌てて席につく二人。
その直後に朔が奥のふすまを開けて、入室する。
そのまま自席に向かうと、いつものように膝を組んで座り、頬杖をついた。
会合の場にはすでに結月、凛と実桜が席についていた。
朔は大概最後に入室するが、瀬那と蓮人の姿が見当たらない。
「何をやっているのでしょうか、瀬那と蓮人は」
凛はしびれをきらして、いまだ到着しない二人に苦言と呈する。
すると、やがて遠くから徐々ににぎやかな声が聞こえてきた。
「お前があんとき俺の邪魔しなけりゃ、こうならなかっただろうが!」
「え~? そうだっけ?」
「ふざけんな! 覚えてねぇとは言わせねえぞ!!!」
「まあ、いいじゃん? 蓮人ちゃん!」
「その呼び方やめろっていってんだろ!!!」
瀬那がからかうように、そしてそれに蓮人が鬱陶しがるように話しながら、廊下を歩いてくる。
結月は驚き、実桜はいつものことかと呆れながらその様子を眺める。
すると、凛が二人に向かって口を開いた。
「瀬那、蓮人」
静かな叱責ではあるものの、その顔は長年の付き合いの瀬那と蓮人からしたら恐ろしいほどの怒りの顔をしていた。
「りっ、凛さん……」
「わかりますね? 私が言いたいことは」
「「申し訳ございません!!」」
そういうと慌てて席につく二人。
その直後に朔が奥のふすまを開けて、入室する。
そのまま自席に向かうと、いつものように膝を組んで座り、頬杖をついた。