次の日は朝五時に起きた。
料理はもともと好きで作るのだけど、二人分のお弁当でしかも藤堂君に食べてもらうものを失敗できない!
一時間三十分ほどかけて杏奈特製オムライス弁当が完成した。
朝から大慌てで料理をして、眠い目をこすりながら学校へと急いだ。
いつものように下駄箱で藤堂君に遭遇。
こちらを振り返った彼の目には眼帯はないけど違和感がある。
右目が青、左目が赤。カラコンか。
「おはよう。いい朝だね。ロスカスタニエにいた頃を思い出すよ」
藤堂君がそう言って笑う。
ロスカスタニエってどこよ。
藤堂君が燃やしちゃった(設定上)とかいう故郷かなあ。
「おはよう。お弁当、作ってきたから一緒に食べようね」
「ああ。薬草以外を口にするのは久しぶりだから楽しみだよ」
「そう。大変ね」
「心配してくれてありがとう」
藤堂君は優しく微笑んだ。
私がどんなに中二病に呆れても、藤堂君の笑顔一つで吹き飛んでいく。
単純で良かった。
料理はもともと好きで作るのだけど、二人分のお弁当でしかも藤堂君に食べてもらうものを失敗できない!
一時間三十分ほどかけて杏奈特製オムライス弁当が完成した。
朝から大慌てで料理をして、眠い目をこすりながら学校へと急いだ。
いつものように下駄箱で藤堂君に遭遇。
こちらを振り返った彼の目には眼帯はないけど違和感がある。
右目が青、左目が赤。カラコンか。
「おはよう。いい朝だね。ロスカスタニエにいた頃を思い出すよ」
藤堂君がそう言って笑う。
ロスカスタニエってどこよ。
藤堂君が燃やしちゃった(設定上)とかいう故郷かなあ。
「おはよう。お弁当、作ってきたから一緒に食べようね」
「ああ。薬草以外を口にするのは久しぶりだから楽しみだよ」
「そう。大変ね」
「心配してくれてありがとう」
藤堂君は優しく微笑んだ。
私がどんなに中二病に呆れても、藤堂君の笑顔一つで吹き飛んでいく。
単純で良かった。