「いやぁ、初めて会った時はほんとにびっくりしちゃいましたよ」

 澄み渡る青天の下、緑なす黒髪を風に靡かせながら。
 10にも満たないような見た目の愛らしい“少女”は、
 あっけらかんと言い放った。


「だって――」