決着がついた、突如として出現した謎の巨人は結果としてこれもまた突如現れた少年少女三人の手で終息を迎えた。レイ達の攻撃が一切通用しなかったあの巨人をたったの三人で止めてしまったのだ。それは同時に脅威でもあった。
「っ!」
ギズーの後ろに居たミトに対してギズーは何の躊躇もなくシフトパーソルの銃口を向けた。
「てめぇら……一体何モンだぁ?」
「ギズー!?」
二人の間に割って入るレイ、ギズーはその銃口をレイの顔越しにミトを狙っていた。表情は険しく眉間にしわが寄っている。レイは同時に恐怖の感情も読み取っていた。
「俺達が四人がかりでも倒せなかったアレをたったの三人で倒したんだ、しかもあのミラって餓鬼――同時にいくつもの法術を使ったみてぇじゃねぇか? そんなことが可能なのは極稀なんだろレイ」
「確かに、多重属性使いは希少だ。だけど僕や先生だってそうだ、稀に生まれてくるしそれだけで危険だと決めつけるのは不十分だろう? アデルとガズルも見てないで止めてよ」
殺意を剥き出しに喋るギズーに対してレイは横で見ている二人に助けを求める、しかし二人ともギズーの気迫に押されていて動くことを躊躇しているように思える。それはきっと今動けばギズーは引き金を引いてしまうかも知れないという恐怖でもある。元よりレイの言葉はギズーに届いていなかった。
「答えろ女ぁ!」
今まで見た事の無いその気迫にレイも一歩後ろへと下がってしまった。付き合いがそれほど長い訳ではないがここまで感情を露にしている親友の姿を見るのは初めて、いや、一度だけ……たった一度だけ見た事のある表情だった。
「テメェらは一体何者で何が目的だ、あのデカブツは何だ? 何故あの餓鬼がいろんな法術を使える、ファリックとかって餓鬼もあの技術は一体何だ!」
捲し立てる様にミトへと一歩迫る、間に割って入っているレイ越しに銃口を突き付けたまま決して目標を外すまいと狙いを定めている。ミトはその表情と浴びせられた幾つ物質問に対してため息をついた。それがギズーの逆鱗に触れる。
「このアマぁ!」
「っ!」
ギズーの後ろに居たミトに対してギズーは何の躊躇もなくシフトパーソルの銃口を向けた。
「てめぇら……一体何モンだぁ?」
「ギズー!?」
二人の間に割って入るレイ、ギズーはその銃口をレイの顔越しにミトを狙っていた。表情は険しく眉間にしわが寄っている。レイは同時に恐怖の感情も読み取っていた。
「俺達が四人がかりでも倒せなかったアレをたったの三人で倒したんだ、しかもあのミラって餓鬼――同時にいくつもの法術を使ったみてぇじゃねぇか? そんなことが可能なのは極稀なんだろレイ」
「確かに、多重属性使いは希少だ。だけど僕や先生だってそうだ、稀に生まれてくるしそれだけで危険だと決めつけるのは不十分だろう? アデルとガズルも見てないで止めてよ」
殺意を剥き出しに喋るギズーに対してレイは横で見ている二人に助けを求める、しかし二人ともギズーの気迫に押されていて動くことを躊躇しているように思える。それはきっと今動けばギズーは引き金を引いてしまうかも知れないという恐怖でもある。元よりレイの言葉はギズーに届いていなかった。
「答えろ女ぁ!」
今まで見た事の無いその気迫にレイも一歩後ろへと下がってしまった。付き合いがそれほど長い訳ではないがここまで感情を露にしている親友の姿を見るのは初めて、いや、一度だけ……たった一度だけ見た事のある表情だった。
「テメェらは一体何者で何が目的だ、あのデカブツは何だ? 何故あの餓鬼がいろんな法術を使える、ファリックとかって餓鬼もあの技術は一体何だ!」
捲し立てる様にミトへと一歩迫る、間に割って入っているレイ越しに銃口を突き付けたまま決して目標を外すまいと狙いを定めている。ミトはその表情と浴びせられた幾つ物質問に対してため息をついた。それがギズーの逆鱗に触れる。
「このアマぁ!」