「ただいま〜」
俺が家に着くと、おばあちゃんは夕飯の支度をしていた。
「優太、おかえり。そろそろご飯できるから椅子に座っててね」
「うん」
「そういえばさ、昨日から気になってたんだけどなんで凛津もここに泊まってるの?」
そう、俺はずっと気になっていた。
凛津のおばあちゃんは近所だしわざわざうちに泊まる必要はないのだ。
「あぁ〜そういえばその事まだ優太に言ってなかったわね」
「実は凛津ちゃんがこの島に来るって言い出したのはついこの前なのよ。たしか優太が島に来るって事を凛津ちゃんのおばあちゃんに話したちょっと後だったかしら?」
凛津が突然この島に来ることになったからバタバタしていたらしいということは分かった。
「それで?」
おばあちゃんはそのまま話を続ける。
「それで凛津ちゃんのおばあちゃんがね、どうせ結婚するんだったら早い所同棲したほうがいいんじゃない? って」
「えぇ〜〜!!」
急展開すぎる。
なぜ突然結婚するとかいう話になるんだよ!!
てかおばあちゃんそれでOKしたの!?
てか凛津も断れよ!!
頭の中で色々な事を考えているとおばあちゃんは畳みかけるように話を続ける。
「私もできるならひ孫の顔見てみたいし?」
キラッ
「なんなら優太も高校生だし? 色々凛津ちゃんに思うこともあるだろうし?」
キラッ
あっダメだ。この婆さん、頭おかしくなっちゃってる。
俺は考えるのをやめた。
「……ちなみに凛津はこのこと知ってて、ここに泊まってるの?」
「もちろん!! 知って…………るわよ?」
あぁ〜もう!!絶対なにも言ってないじゃん!
「はぁ……じゃあなんて言って凛津にここに泊まらせてるの?」
「優太が、一緒に暮らしたい! って言ってたわよって言ったら」
俺はおばあちゃんの言葉を聞き終える前に叫んでいた。
「俺の立場考えてくれよ!?」
だからか……? 凛津の態度が変だったのは……。
だとしたら俺が全面的に悪いじゃないか!!
次会う時が気まづくてしょうがない。
そこで
ガチャ
あぁ〜!!やばいやばい帰ってきたんじゃないのか!?
今のは玄関のドアを開けた時の音だ。
ヤバい!ヤバい!どんな顔して会えばいいんだよ!!
ガチャ
リビングの扉が開かれる瞬間、
そうだ!謝ろう!!俺が変なこと言って悪かった!(俺は何も言ってないけど)一緒に暮らすなんて嫌だったよな?すぐ荷物運ぶの手伝うから! って言おう!
などと考えながら、開いていく扉を見る。
「っ!」
扉がひらかれ、凛津が立っていた。
「ごめんっ! 俺、一緒に暮らしたいとか変なこと言って!」
凛津は呆然と立ち尽くしている。
「そのっ! 荷物!! 荷物運ぶの手伝うよ!」
「ちょ、ちょっと待って!!!」
「どっ、どうした?」
怒られるのだろか?またみぞおちに一発喰らうかもしれない。俺は覚悟を決める。
「いっ、いいぞ! 殴れ!! さぁ!」
「いや!! そうじゃなくてっ!! 聞いて」
「うん……」
「あのね……私……全然怒ってないよ? 優兄ちゃん。だって私、優兄ちゃんのこと大好きだもん!」
「…………は?」
今、優兄ちゃんって? いやいや!聞き間違いだろ!
「あのさっ、聞き間違いかもしれないからもう一回言ってくれないかな?」
「えっ!? そんな恥ずかしい事もう一回言わなきゃダメなの? もーぅ! 優兄ちゃんは仕方ないなっ!!」
「いや、やっぱりいいや……」
どうやら聞き間違いではなかったらしい。
一体どうなってるんだ?
「あのさ……凛津。何かあったのか? 昨日と随分様子が違うし……」
「えっ? りっちゃんってこんな感じじゃなかったっけ? おかしいな? 私の知ってるりっちゃんはこんな感じだったんだけど……」
「何一人でブツブツ言ってるんだ?」
ビクッ!!
「いやっ! こっちの話だよ〜!!」
ますます謎が深まる。
すると
ピンポーン
と、チャイムが鳴った。
おじいちゃんが帰ってきたのかな?なんて思いながら玄関のほうへと向かう。
すると、なぜか凛津もついてくる。
ピンポーン、ピンポーン
「はいはい。今開けます」
ムギュッ!
「えっ?!」
ドアを開ける瞬間、隣にいた凛津が俺の腕に抱きついてきた。
ガラララっ
「おいっ! 凛津!! なんで急に抱きついてきてんだよ!!……って有里姉ちゃん!?」
「……」
玄関の前には有里姉ちゃんが立っていた。
だが、何か様子がおかしい。
「何かあったの?」
「……」
「有里姉ちゃん?」
「っ! ……私のっ……私の体でっ! なにしてるのよっ!!!」
真っ赤な顔で有里姉ちゃんが凛津をビシッと指指して叫んだ。
一方で凛津はというと……
「んふふふっ!」
めちゃくちゃ嬉しそうだった。
「あのさ……有里姉ちゃんどういう事?」
「そっ、そいつはっ!!…………」
なぜか黙ってしまう有里姉ちゃん。
「本当にどうしたの?」
「……」
ムギュッ!
「え?」
「あのっ? 有里姉ちゃん?」
「そっ、そうよっ!! ……わたしっ! 今、有里姉だしっ……? 別にこんくらいのスキンシップは普通にやる……よね? 優くん?」
真っ赤な顔で俺を見ながら有里姉ちゃんが俺の空いている腕に抱きついてきた。
「ちょ、ちょっと!? 有里姉ちゃんまでどうしたんだよ!!」
今、俺の片腕には凛津が、もう片方の腕には有里姉ちゃんが抱きついている。
両腕にムニュムニュした感触がして……。
ヤバい。
頭が追いつかない。クラクラしてきた……。
「あぁ……これ……夢だろ。勘弁してくれ……」
バタンっ
俺は両腕に捕まっていた2人が何か言い合っているのをぼんやりと眺めながらそのまま床に倒れ込んだ。
俺が家に着くと、おばあちゃんは夕飯の支度をしていた。
「優太、おかえり。そろそろご飯できるから椅子に座っててね」
「うん」
「そういえばさ、昨日から気になってたんだけどなんで凛津もここに泊まってるの?」
そう、俺はずっと気になっていた。
凛津のおばあちゃんは近所だしわざわざうちに泊まる必要はないのだ。
「あぁ〜そういえばその事まだ優太に言ってなかったわね」
「実は凛津ちゃんがこの島に来るって言い出したのはついこの前なのよ。たしか優太が島に来るって事を凛津ちゃんのおばあちゃんに話したちょっと後だったかしら?」
凛津が突然この島に来ることになったからバタバタしていたらしいということは分かった。
「それで?」
おばあちゃんはそのまま話を続ける。
「それで凛津ちゃんのおばあちゃんがね、どうせ結婚するんだったら早い所同棲したほうがいいんじゃない? って」
「えぇ〜〜!!」
急展開すぎる。
なぜ突然結婚するとかいう話になるんだよ!!
てかおばあちゃんそれでOKしたの!?
てか凛津も断れよ!!
頭の中で色々な事を考えているとおばあちゃんは畳みかけるように話を続ける。
「私もできるならひ孫の顔見てみたいし?」
キラッ
「なんなら優太も高校生だし? 色々凛津ちゃんに思うこともあるだろうし?」
キラッ
あっダメだ。この婆さん、頭おかしくなっちゃってる。
俺は考えるのをやめた。
「……ちなみに凛津はこのこと知ってて、ここに泊まってるの?」
「もちろん!! 知って…………るわよ?」
あぁ〜もう!!絶対なにも言ってないじゃん!
「はぁ……じゃあなんて言って凛津にここに泊まらせてるの?」
「優太が、一緒に暮らしたい! って言ってたわよって言ったら」
俺はおばあちゃんの言葉を聞き終える前に叫んでいた。
「俺の立場考えてくれよ!?」
だからか……? 凛津の態度が変だったのは……。
だとしたら俺が全面的に悪いじゃないか!!
次会う時が気まづくてしょうがない。
そこで
ガチャ
あぁ〜!!やばいやばい帰ってきたんじゃないのか!?
今のは玄関のドアを開けた時の音だ。
ヤバい!ヤバい!どんな顔して会えばいいんだよ!!
ガチャ
リビングの扉が開かれる瞬間、
そうだ!謝ろう!!俺が変なこと言って悪かった!(俺は何も言ってないけど)一緒に暮らすなんて嫌だったよな?すぐ荷物運ぶの手伝うから! って言おう!
などと考えながら、開いていく扉を見る。
「っ!」
扉がひらかれ、凛津が立っていた。
「ごめんっ! 俺、一緒に暮らしたいとか変なこと言って!」
凛津は呆然と立ち尽くしている。
「そのっ! 荷物!! 荷物運ぶの手伝うよ!」
「ちょ、ちょっと待って!!!」
「どっ、どうした?」
怒られるのだろか?またみぞおちに一発喰らうかもしれない。俺は覚悟を決める。
「いっ、いいぞ! 殴れ!! さぁ!」
「いや!! そうじゃなくてっ!! 聞いて」
「うん……」
「あのね……私……全然怒ってないよ? 優兄ちゃん。だって私、優兄ちゃんのこと大好きだもん!」
「…………は?」
今、優兄ちゃんって? いやいや!聞き間違いだろ!
「あのさっ、聞き間違いかもしれないからもう一回言ってくれないかな?」
「えっ!? そんな恥ずかしい事もう一回言わなきゃダメなの? もーぅ! 優兄ちゃんは仕方ないなっ!!」
「いや、やっぱりいいや……」
どうやら聞き間違いではなかったらしい。
一体どうなってるんだ?
「あのさ……凛津。何かあったのか? 昨日と随分様子が違うし……」
「えっ? りっちゃんってこんな感じじゃなかったっけ? おかしいな? 私の知ってるりっちゃんはこんな感じだったんだけど……」
「何一人でブツブツ言ってるんだ?」
ビクッ!!
「いやっ! こっちの話だよ〜!!」
ますます謎が深まる。
すると
ピンポーン
と、チャイムが鳴った。
おじいちゃんが帰ってきたのかな?なんて思いながら玄関のほうへと向かう。
すると、なぜか凛津もついてくる。
ピンポーン、ピンポーン
「はいはい。今開けます」
ムギュッ!
「えっ?!」
ドアを開ける瞬間、隣にいた凛津が俺の腕に抱きついてきた。
ガラララっ
「おいっ! 凛津!! なんで急に抱きついてきてんだよ!!……って有里姉ちゃん!?」
「……」
玄関の前には有里姉ちゃんが立っていた。
だが、何か様子がおかしい。
「何かあったの?」
「……」
「有里姉ちゃん?」
「っ! ……私のっ……私の体でっ! なにしてるのよっ!!!」
真っ赤な顔で有里姉ちゃんが凛津をビシッと指指して叫んだ。
一方で凛津はというと……
「んふふふっ!」
めちゃくちゃ嬉しそうだった。
「あのさ……有里姉ちゃんどういう事?」
「そっ、そいつはっ!!…………」
なぜか黙ってしまう有里姉ちゃん。
「本当にどうしたの?」
「……」
ムギュッ!
「え?」
「あのっ? 有里姉ちゃん?」
「そっ、そうよっ!! ……わたしっ! 今、有里姉だしっ……? 別にこんくらいのスキンシップは普通にやる……よね? 優くん?」
真っ赤な顔で俺を見ながら有里姉ちゃんが俺の空いている腕に抱きついてきた。
「ちょ、ちょっと!? 有里姉ちゃんまでどうしたんだよ!!」
今、俺の片腕には凛津が、もう片方の腕には有里姉ちゃんが抱きついている。
両腕にムニュムニュした感触がして……。
ヤバい。
頭が追いつかない。クラクラしてきた……。
「あぁ……これ……夢だろ。勘弁してくれ……」
バタンっ
俺は両腕に捕まっていた2人が何か言い合っているのをぼんやりと眺めながらそのまま床に倒れ込んだ。