「母さん?生きてる?どういうこと?」俺は真っ白になった頭の中で一生懸命考えた。
「昴。そのまま動かず聴きなさい。」
俺は黙って頷いた。それだけしかできなかった。
「昨日はごめんなさいね。少ししつこかったよね、反省します。この後あなたとは二度と話せない。
だからこれだけ言っておきます。諦めを超えた先に絶対はある。あなたは自分が影にいる存在だと友達を作ることを諦めていた。しかしその先には絶対友達が作れる未来が待っている。これは心の片隅でもいいから覚えておいてね」
ずっと守っていた心の壁が崩壊した。そのせいか涙・嗚咽が驚くほど出てきた。まるで盛んな湧水のように出てくる涙、低く太い嗚咽。とにかく激しかった。
3
目を開けると白い世界がなくなり、母さんの姿も無くなっていた。枕はぐしょぐしょに濡れていた。
起きたとしても母さんが亡くなったという現実からは回避できなかった。
『諦めを超えた先に絶対はある』この言葉を胸に刻んで生きていこうと思った。
この日は政府からの支援物資が届く日だった。自衛隊のトラックが到着し着々と体育館に物資を運び込んでいた。この日はカレーライスが配られ、それは聡と合流し一緒に食べることにした
「どう?気分はおさまった?」
いつもの優しげな笑顔で少し心が楽になった。
「まあね。まだ悲しみは九割は残ってる。夢見たから実感はかなりわいたよ」
「夢?それはどんな風な?」
「聡ってさ『諦めを超えた先に絶対はある』って言葉聞いたことある?
「いや、全く」
「この言葉母さんが夢の中で言ってた言葉でさ、、、」
聡には昨日見た夢の全貌を伝えた。聡は全てを理解したようで深く俺に共感してくれた。
「興味深い話だね。昴君のお母さんはそれを伝えるために夢を見せた、これで一本短編小説書けそうだよ」
「いいよ書かなくて。」 聡は話と話の合間にジョークを入れてくれるのでかなり喋りやすい。渋谷のDJポリスなりそうな気がした。
それよりも俺が一番心配していることは酒井のことだ。あれ以来一切連絡が取れていない。
担任に聞いても今は忙しいの一点張りだった。その中で真実を教えてくれたのが保健室の山木先生だった。
「昴。そのまま動かず聴きなさい。」
俺は黙って頷いた。それだけしかできなかった。
「昨日はごめんなさいね。少ししつこかったよね、反省します。この後あなたとは二度と話せない。
だからこれだけ言っておきます。諦めを超えた先に絶対はある。あなたは自分が影にいる存在だと友達を作ることを諦めていた。しかしその先には絶対友達が作れる未来が待っている。これは心の片隅でもいいから覚えておいてね」
ずっと守っていた心の壁が崩壊した。そのせいか涙・嗚咽が驚くほど出てきた。まるで盛んな湧水のように出てくる涙、低く太い嗚咽。とにかく激しかった。
3
目を開けると白い世界がなくなり、母さんの姿も無くなっていた。枕はぐしょぐしょに濡れていた。
起きたとしても母さんが亡くなったという現実からは回避できなかった。
『諦めを超えた先に絶対はある』この言葉を胸に刻んで生きていこうと思った。
この日は政府からの支援物資が届く日だった。自衛隊のトラックが到着し着々と体育館に物資を運び込んでいた。この日はカレーライスが配られ、それは聡と合流し一緒に食べることにした
「どう?気分はおさまった?」
いつもの優しげな笑顔で少し心が楽になった。
「まあね。まだ悲しみは九割は残ってる。夢見たから実感はかなりわいたよ」
「夢?それはどんな風な?」
「聡ってさ『諦めを超えた先に絶対はある』って言葉聞いたことある?
「いや、全く」
「この言葉母さんが夢の中で言ってた言葉でさ、、、」
聡には昨日見た夢の全貌を伝えた。聡は全てを理解したようで深く俺に共感してくれた。
「興味深い話だね。昴君のお母さんはそれを伝えるために夢を見せた、これで一本短編小説書けそうだよ」
「いいよ書かなくて。」 聡は話と話の合間にジョークを入れてくれるのでかなり喋りやすい。渋谷のDJポリスなりそうな気がした。
それよりも俺が一番心配していることは酒井のことだ。あれ以来一切連絡が取れていない。
担任に聞いても今は忙しいの一点張りだった。その中で真実を教えてくれたのが保健室の山木先生だった。