どうして依存したのかなんて分らない。いっそ分らないほうがいいんじゃないの、なんて思ったりする。依存してはいけなかったのかもしれない。こんな相手に。
けれどそんなこと言うには遅くて。
全てが終わった後でこんな事を考える私は本当に馬鹿だろうな。

出会ったきっかけはネットだった。友達経由でつながったノリがいいネッ友。最初はそうだと思っていた。
だけど。
愚痴の欠片を零しただけでも心配の声をかけて、無理やり吐かせてでも全てを聞いてくれる。そんな、少しだけ自分勝手だけど優しいところに惹かれていった。
彼は、私から弱音や本音を引き出すとき、いつもこう言った。
「ぼくは弱音隠す人きらいだもん」と。私から話を聞きたくて言っている言葉だ。もちろん彼は、私が嫌われたくなくて話していることもきっと知っているだろう。かつて死にたいと私が言ったときは、「僕は自分勝手だから大事な人が死ぬのはやだ、絶対に」なんて言っていた。自分勝手という自覚はあるんだろうな。
でも、自分が人をたらしている事には気付いていない。
私も自分がちょろいという自覚はある。恋愛になんか慣れていないし、褒められるのが嬉しいし。だから、毎日のようにかわいいなんて言われたら期待してしまうじゃないか。