1話

連日出勤を繰り返す山内はいつの間にか死んでおり、気がつくと目の前に神がいて異世界に行くように言われる。願いを聞かれ昔から夢だった大きな家でのんびりと大きな犬と暮らすことを夢見て願いを言い、異世界の森の中の大きな家に飛ばされる。のんびり暮らせる! 仕事漬けの生活とはおさらばだ! と思っていると森の奥から悲鳴が聞こえて見に行く。大型犬サイズのドラゴンが倒れていて血を流していた。慌てて抱きかかえて連れ帰る。ドラゴンは多少抵抗したものの言葉が通じるのか「大丈夫だから」「手当てするだけだよ」と宥めていると静かになった。ドラゴンは人懐っこい性格だ。ヤマウチはそういえば大型犬じゃなくて大きな生き物って言ったから神様間違えてドラゴンにしちゃったのかなと気づく。でも可愛いからいいやとユウと名付けたドラゴンと共に暮らすことにした。


2話

ヤマウチはユウに教えてもらいながら森の中で取れた果物などを食べる生活を始めた。ユウは小さくなってヤマウチの肩に乗るのを楽しんでいて、ヤマウチもそれを可愛く思っていた。ある日、ユウが激しく鳴いて森の奥にヤマウチを連れて行った。そこには赤ん坊ドラゴンがいた。ユウの時と同じように連れ帰るも、ご飯も一人で食べられない赤ん坊の世話をするのは大変で物資も足りないため、ヤマウチはユウを肩に乗せ赤ん坊を抱っこし、近くの村に出かけた。村の人は最初ドラゴンを見て驚いていたが稀にいる善良なドラゴンなのだろうと納得してくれた。ヤマウチはここで初めてドラゴンは怖いと多くの人が恐れていることを知る。そしてこの世界に魔法があることも知り、家事魔法を習って赤ん坊のためのオムツを縫う。一匹赤ん坊ドラゴンが増え、少しずつ賑やかになりながらヤマウチの生活は続く。


3話

元々家にあった物や森で手に入れる物だけでは生活が苦しくなり、村の人に相談するとドラゴンのウロコはお金になると教えてくれた。時々ユウからは生え変わりのためかウロコが落ちていて、綺麗でとっておいたので頼み込み数枚売らせてもらうことにした。街に出てこの世界で初めてたくさんの人や店を見て混乱する。ウロコをどこで売ればいいのかわからず、近くにいた人に声を掛ける。少し驚いた顔をしながら自分が買い取る場所を教えてくれた。自分もよく売りに行くのだと言うその男はムラセと名乗った。日本の名前っぽくて親近感が湧くな、と思いながらヤマウチはお礼を言ってウロコを一枚ムラセに渡した。ウロコはかなりの金額で買い取ってもらい、食材をたくさん買い込んで帰宅し、その日は久しぶりのご馳走だった。