仕方なく私は昼間の街を歩いた。
昼間のため学校の生徒はいない。静かな街を歩いた。
海に行って少し涼んだあと日陰で休憩をした。

今は何時だろう。
そう思って起きたのは、夕日が沈みかけ、月のあかりが空を照らすほどの時間だった。

手元の腕時計を見ると7時30分。
蓮は家に入れてくれなかったため、このまま海岸沿いで夜を過ごす予定だった。

「ねぇ…君何してるの?」

久しぶりに話しかけられて、なんて言っていいか分からなかった。咄嗟に私は、

「空気なんです。」