文化祭当日。MV上映後に行なう体育館ライブので使う機材を運び終えると、香代ちゃんはいつものように私を勧誘する。
「海幻、ありがとね!せっかくだし、海幻も一緒に出ちゃう?」
「え、いやいやいや……!私は遠慮しておきます」
私が表舞台に出るのは、ちょっと。
「おーい川瀬、そろそろ始めるぞー」
今まで何度も軽音部に入らないかと勧誘されたことがあるけれど、どうしても人前に立つことをイメージできない私は、毎回丁寧にお断りをしている。
代わりに裏方の仕事だったらいくらでもやるよと言ったら、いつもきつめに叱られる。人間、誰もが向き不向きがあると思うのですが。
「海幻、ありがとね!せっかくだし、海幻も一緒に出ちゃう?」
「え、いやいやいや……!私は遠慮しておきます」
私が表舞台に出るのは、ちょっと。
「おーい川瀬、そろそろ始めるぞー」
今まで何度も軽音部に入らないかと勧誘されたことがあるけれど、どうしても人前に立つことをイメージできない私は、毎回丁寧にお断りをしている。
代わりに裏方の仕事だったらいくらでもやるよと言ったら、いつもきつめに叱られる。人間、誰もが向き不向きがあると思うのですが。