次の日の二限目の休み時間、私は無事に校内で成瀬くんの姿を見つけることができた。
本当に成瀬くんの姿を見つけことなんてできるのだろうかと半信半疑だったけれど、意外にも彼は廊下を歩く生徒達に混じって何食わぬ顔で歩いていた。
もちろん周りのみんなには成瀬くんの姿が見えていないけれど、私からはしっかりと見えていから、ついうっかり彼が幽霊だということを忘れて声をかけてしまった。
そしたら案の定、周囲の人の視線が一気に私の方に集中して、成瀬くんは「ちょ……!海幻……しーっ」と、右手の人差し指を口の前に立てながら私を制止し、放課後に第二校舎の屋上へと続く階段に来るように促した。
階段へ来る時は絶対に他の人に見つからないようにと口酸っぱく言われたから、一応はこっそり教室を抜け出すように階段へと向かうと、そこには成瀬くんの姿があった。
開口一番廊下で声をかけたことを叱られちゃったけど、そのあと「まあでも、海幻に再会できて嬉しい」と、ど直球な言葉を投げられて、全身がむず痒い気持ちになった。
そこから、私は今までより少し早めに学校に行き、朝のホームルームが始まる前と、授業が終わった放課後に、第二校舎の階段へ通うようになった。
本当に成瀬くんの姿を見つけことなんてできるのだろうかと半信半疑だったけれど、意外にも彼は廊下を歩く生徒達に混じって何食わぬ顔で歩いていた。
もちろん周りのみんなには成瀬くんの姿が見えていないけれど、私からはしっかりと見えていから、ついうっかり彼が幽霊だということを忘れて声をかけてしまった。
そしたら案の定、周囲の人の視線が一気に私の方に集中して、成瀬くんは「ちょ……!海幻……しーっ」と、右手の人差し指を口の前に立てながら私を制止し、放課後に第二校舎の屋上へと続く階段に来るように促した。
階段へ来る時は絶対に他の人に見つからないようにと口酸っぱく言われたから、一応はこっそり教室を抜け出すように階段へと向かうと、そこには成瀬くんの姿があった。
開口一番廊下で声をかけたことを叱られちゃったけど、そのあと「まあでも、海幻に再会できて嬉しい」と、ど直球な言葉を投げられて、全身がむず痒い気持ちになった。
そこから、私は今までより少し早めに学校に行き、朝のホームルームが始まる前と、授業が終わった放課後に、第二校舎の階段へ通うようになった。