結果は変わんなかった。高校生になったらねと言われてタブレットを取り上げられた。そこから私は諦めた。全てを。これまでの夢だった獣医師も全てを諦めた。もうこれ以上傷つきたくないと思って私は逃げたんだ。

『私は普通じゃないんですか?
私は相談をしてはいけないんですか?
私は私であったらいけないんですか?
私は分かって欲しいだけなんです
ただ、ただ分かって欲しいだけなのに
それすら許されないんですか?
私は同情して欲しいんじゃないんですよ
ただ、ただ分かって欲しい
頑張ったねって前みたいにいっぱい褒めて欲しい
私を認めて欲しい
もう何も望まないから
配信だって中学生のうちはしないから
全てを捨ててでもあなたに認めて欲しい
私は特別じゃないし、天才でもない
私は普通の中学生だから
普通に皆んなとやりとりをして笑顔で家に帰って笑顔で学校のことを話すの
泣きたいわけじゃない
こんな弱いところを見せたいわけじゃない
ただ皆んなとおんなじふうに生きたいだけなの
なんで出来ないんだろうね?
それすらも許されないの?
配信者になりたいの。
歌を聞いて欲しいの
家族じゃなくて世界中の人に
私は歌で人に笑顔を届けたい
夢を持つことも許されないの?
私はこんなに縛られる理由がわからない
確かに私がしていたことは危ないことだったのかもしれない
私は自由になりたい
自由になれるんだったら
今から解放されるんだったら
私は死んでもそれを求める
自由を
誰がどうなっても良い
私は自由になりたい
あなたは心配しすぎだよ
私は変わらないから
人を変えようとするのは無理だから
自分が変わらないと』

これは私が母に送ろうとした文章だ。いくつか書いたが全てやめた。傷つけたくなかったんだ。だから私は1人で抱えることにした。きっとこれを明かせば誰かが傷ついてしまうから。傷つくのは私だけでいいと思ったんだ。だからこの気持ちは、誰かに頼りたいと思う気持ちはしまっておこう。そう思った。嫌…。そう決めた。