私は瑠李。今は小学6年生だ。私は学校ではいわゆる一軍女子だ。だからいじめられる心配はない。でも正直周りとは合わない。私は正直に言うと男子たちとマンガとかの話をしてる方が楽しい。でもそんなことをしてていじめの対象になった子を見たことがある。だから私はそんなことしない。周りに合わせてとりあえず笑顔で、笑うところは笑って怒る時は怒って。そんな日々だ。でも正直辛い。すっごく疲れる。楽しくない。地獄みたいな日々だ。でも私はそんなことを言えるほど強くない。それに偉くもない。だから黙っている。家族にも心配させないよう
「学校楽しかった?」
と聞かれれば笑顔で
「うん!楽しかったよ!今日はね…」
などと会話を続ける。家族には心配させたくない。だから学校でも私はいじめに加わることは無い。いじめを見ても何も言わない。それが私の立ち位置。やっとの思いで一軍女子の中に入っている。でもいつはぶかれてもおかしくない。それが私だから。
でも私が唯一自分を出せる場所がある。
それがカラオケアプリだ。私が使っているアプリには自分が録音したものを投稿する機能の他にそのアプリをやっている人達と雑談をしたり、一緒に歌ったりすることが出来るライブ機能がある。私は歌を投稿するのもしているが、良くするのがライブ機能で色々な人と悩み相談をすることだ。これは心配性な母に言うと止められると思って相談もしていない。そして母が寝たあとの時間にやっている。そうでもしないとバレるから。
相談してみると同じような悩みを抱えている人も結構いて私は心強い味方がいるような気がする。そして正直嬉しい。そういう人たちとお互いに励ましあったりしていると「明日も頑張ろう」と思うことが出来る。私は学校で溜まったストレスをここで歌ったりみんなと喋ったりして発散している。それをしている時の私は幸せ者だ。みんなにわかって貰えるから。私は最初涙が出た。嬉しかったと言うより自分と同じ事で悩んでいる人がいて安心した。初めて私はひとりじゃないと感じることが出来た。それから私は時間がある時はほとんど毎日このアプリを開いてみんなと楽しくおしゃべりをしている。辛いことがあると必ずここで打ち明ける。あくまでも個人情報などは言わないように細心の注意をはらいながら。いつも1度考えてから話すようにしてた。母はきっとそういうことで心配するから。だからもしバレても大丈夫なように。私なりに頑張っていた。