「……真っ赤」


 空澄(あすみ)の顔が。
 なっている、真っ赤に。


「何見てんだよっ」


 そして。
 真っ赤、耳まで。


「もしかして、
 照れてる?」


「そんなわけねぇだろっ」


 やっぱり。
 照れている。


「いつまで見てんだよっ」


「いいじゃん。
 見ていたいから見てるだけだよ」


 可愛い、そんな空澄。


 空澄の新たな一面。
 知ること見ることができて。
 嬉しいし、得した気分。


「そうだっ、
 買い物に行く時間だっ。
 彩珠(あじゅ)も一緒に行くぞっ」


 照れている。

 そんな様子を残している空澄。


「いつも、これくらいの時間に行くんだ。
 明日の食事の食材を買いに」


 こうして。
 私と空澄は近所のスーパーへ。