「……っ⁉」
開けた、ドアを。
半分以上。
そのとき。
入ってしまった、私の視界に。
「こんな時間まで一体どこに行っていたんだ‼
母さんから『友達の家に泊まる』ということは聞いていたが
本当に友達の家だったのか⁉」
玄関のところに。
「それに昨日、
学校に行っていないそうじゃないか⁉
それは、どういうことなんだ‼」
立っていた。
腕組みをした、お父さんが。
怒りからくるのか。
お父さんの声のトーンは怒鳴り気味で。
その表情は。
まるで鬼のよう。
こんなお父さんを目の前にしたら。
恐怖のあまり全身は震えそうになる。
「どっ……どこだっていいでしょ」
だけど。
「それから
学校に行かなかったことだって関係ないでしょ」
いられない、言わずには。
黙ったまま。
したくない、そんなこと。