「……単刀直入に言うね。
 ……もう、やめない? 偽りで繋がること」


 私の発言に。
 固まった、完全に。
 真碧(まみ)さんたちは。


「私、知ってるの。
 私がいないとき、
 みんなが私のことを……良くないように言っていること」


 真碧さんたちは。
 している、バツが悪い表情(かお)を。


「私、みんなの前では元気に振る舞っていたけど……
 本当はすごく辛くて」


 する、偽りの笑顔を。

 そのたび。
 痛んでいた、ズキズキと。
 心の奥が。


「みんなが私のことを良く思っていないことをわかっているのに、
 それでも仲良くするフリをすることが、
 ものすごく辛くて苦しい」


 思い出す、そのことを。

 そうすると。
 辛くて苦しくて胸が締め付けられそうになり。
 心が呼吸できなくなってくる。


「そんな現状から何度も逃げ出したいと思った。
 このままだと心が壊れてしまうと思ったから」


 苦しい、心が呼吸できなくて。

 それでも。
 ならない、伝えなければ。


 私や真碧さんたちにとって。
 ならない、向き合わなければ。
 そういうことだから。



 聞いている、私の話を。

 そうしているうちに。
 なってきている、深刻に。
 真碧さんたちの表情(かお)が。