* * *
時刻は二十時を回ったところ。
空澄、凪紗、心詞、響基。
そして私。
今夜は。
帰る、自分たちの家に。
そのことは。
していない、相談は。
偶然、同じだった。
五人の気持ちが。
行く、学校に。
そのことは。
正直なところ緊張する。
だけど。
乗り越えたい。
そう思う、強く。
私、空澄、凪紗、心詞、響基。
問題を解決することができますように。
そう願いながら。
歩いている、帰り道を。
空澄と一緒に。
少しだけ散歩をして。
送ってくれる、私の家まで。
過ごす、空澄と。
こういう時間。
それは。
充電されていく。
心の栄養が。
これで。
乗り越えられそう、なんとか。
明日のこと。
「送ってくれてありがとう」
家に着き。
お礼を言う、空澄に。
空澄は。
「いいよ、そんなの」
そう言ってくれた。
「それじゃあ、行くね」
そう言って。
入ろうとした、家の中に。
「彩珠」
そのとき。
空澄に名前を呼ばれ。
振り向くと……。