「言葉を慎みなさい‼
他人の君にそんなことを言う資格はない‼」
空澄にそう言われ。
達している、ピークに。
お父さんの怒りは。
「お願いです。
彩珠さんを俺たちに預けさせてください」
それでも。
言ってくれている、必死に。
空澄は。
「どうして君たちは
そこまでして彩珠に構うんだ」
空澄たちの必死の行動に。
お父さんは。
見える、少し困っているように。
「どうして……って。
それは、もちろん」
空澄はそう言い。
そのすぐあと。
「大切な仲間だから」
そう言ってくれた、全員で。
生まれて初めて。
思えることがある。
空澄、凪紗、心詞、響基は。
偽りではなく。
心の底から想える大切な仲間。
それから。
空澄、凪紗、心詞、響基も。
私が国会議員の娘。
そういうことではなく。
素の私と向き合って接してくれている。
それは。
ものすごく嬉しいし。
感謝の気持ちでいっぱい。
「……あと俺にとっては大切な恋人でもあるから」
『大切な恋人』
空澄が言ってくれた言葉。
それは。
照れてしまう、なんだか。
そう感じながらも。
ものすごく嬉しい気持ちでいっぱいになった。
「えっ⁉ いつの間にっ⁉」
空澄の言葉に。
驚いている、凪紗が。