朝焼けを見た私たち五人は。 「じゃあ、また夜に」 そう言い合い。 帰って行く、それぞれの家に。 そのとき。 私と空澄(あすみ)は。 残る、少しの時間。 みんなと解散した公園に。 そうして。 座っている、ベンチに。 空澄と手をつないで。 「彩珠(あじゅ)、 ちょっとジュース買ってくる」 空澄は。 手を離す、やさしく。 そうして。 立ち上がる、ベンチから。 「私も一緒に行く」 そう言ったけれど。 「そこで待ってて。 オレンジジュースでよかったか」 空澄はそう言って。 向かった、自動販売機へ。