ずっと隠し続けた想いを、こんな形で終わらせてしまったことへの後悔は、あの日から容赦なく襲い掛かってくる。
 君がいつも傍にいてくれたことがどれだけ支えになっていたか、今ならわかる。
 人の心は揺蕩い、移り変わるもの。
 どうあがいても過去が変わらないのなら、私は背伸びをしてでも大人になろう。
 一緒にいたあの日々が嘘じゃなかったと証明するために。
 すべてを糧にして、胸を張っていられる自分になるために。 
 これからも君が笑っていられるように、前を向くよ。
 
 ――でももし、もしもの話なんだけど。
 この広い世界のどこかでまた出会えたその時は、好きだった君の隣にいられますように。