空港に着いて搭乗口の近くで待っている間、スマホに届いていた励まし言葉に返信していく。
新着でメールを受信した通知が届くと、差出人を見て胸が高鳴った。
高校に入学した頃はまだメッセージアプリがまだ無くて、家族や友達、君とさえも全部メールでやり取りをしていた。
アプリが普及してきてからは完全に移行していたこともあって、メールの存在なんてすっかり忘れていた。メールアドレスの変更もあの頃からしていない。おそらくアプリの方でブロックしたから、こちらに連絡してきたのだろう。
おそるおそるメールを開くと、そこには短い言葉が一文だけ表示されていた。
『好きだ。』
「……っ、ずるいよ」
君って、本当にずるい。
ストラップ代わりにつけた赤と青のミサンガを、スマホごとぎゅっと抱き締める。
君を好きになれてよかった。本当に良かった。
初めて失恋した相手も、ずっと傍にいたいと願った相手も、君じゃないとダメだった。
新着でメールを受信した通知が届くと、差出人を見て胸が高鳴った。
高校に入学した頃はまだメッセージアプリがまだ無くて、家族や友達、君とさえも全部メールでやり取りをしていた。
アプリが普及してきてからは完全に移行していたこともあって、メールの存在なんてすっかり忘れていた。メールアドレスの変更もあの頃からしていない。おそらくアプリの方でブロックしたから、こちらに連絡してきたのだろう。
おそるおそるメールを開くと、そこには短い言葉が一文だけ表示されていた。
『好きだ。』
「……っ、ずるいよ」
君って、本当にずるい。
ストラップ代わりにつけた赤と青のミサンガを、スマホごとぎゅっと抱き締める。
君を好きになれてよかった。本当に良かった。
初めて失恋した相手も、ずっと傍にいたいと願った相手も、君じゃないとダメだった。