別れを告げたあの日から、毎日のようにしていた連絡はぱたりと止んだ。
 スマホのフォルダに保存されている写真は、全部私からねだって撮ったものばかり。
 自分から別れを切り出したのに、胸につかえたままスッキリしないのは、私の我儘なんだろうな。
 君を好きだったことを過去形にして、君から離れるために別れた。

 ――なのに、なんで?
 視線を逸らした君の顔が、今も頭から離れない。