君はずっと、僕を見ていてくれたね。
なのに君は、いつの間にか他の誰かの席に移動してしまって。
恋愛は、学校の座席表と同じ。
君の隣は、一枠しか空いていない。
君との恋は、タイミング。そうだったのかもしれない。
僕と君は、一回の席替えで席が隣ではなくなってしまったね。
僕は、君の斜め後ろの席。
君が隣の男の子と楽しそうにしている様子が嫌でも見えてしまう席。
『ねぇ、消しゴム忘れちゃった、貸してくれない?』
「もう、仕方ないなあ○○は」
本当は聞きたくもない。
神様が僕の席を教室の一番隅にしてくれれば今のこの生き地獄なんて見なくて済んだのに。
僕はいつになったら君を忘れられるんだろう。
きっと、忘れられない。この恋は。
”未練がましい一年前のあの日”