新たな道を切り開いて帰ってきたヨータ。
この先はもう陶芸一本でやっていくのかと思ったら、どうもそうではないらしい。

「んじゃ彫刻もやるの??」
「うん。やめない」
彫るのが好きだから、あれはあれでずうっと続けていきたいって言う。
それを聞いて私は、すごくすごく、嬉しくなった。
「そーしなよ。それがいい!」

だって私、彫ってるヨータが大好きだった。
楽しそうで幸せそうなヨータのそばにいられることが、私の何よりの幸せだったのだから。