壁際に積まれた段ボール箱の足元には見覚えのない黒いバッグがどんと置かれていて、部屋に入るなり真っ直ぐにそこへ歩いて行ったヨータがバッグを抱えて私を振り返る。
「まだあるんだ。こっちも見て」って。
バッグの中身はヨータの持ち帰った陶芸作品だった。
床にずらりと並べられたのは、お皿や、小鉢、カップなど普段使いのための素朴な食器の数々。
「うわあ、素敵。お料理が映えそう・・」
主張の強くない、使い勝手のよさそうな食器たちを眺めつつ思う。
これなら売れるかもしれない、と。
けれども。
謎の彫刻作家だったヨータが、こーゆうモノだけを作り続ける生活に満足できるのか。
「まだあるんだ。こっちも見て」って。
バッグの中身はヨータの持ち帰った陶芸作品だった。
床にずらりと並べられたのは、お皿や、小鉢、カップなど普段使いのための素朴な食器の数々。
「うわあ、素敵。お料理が映えそう・・」
主張の強くない、使い勝手のよさそうな食器たちを眺めつつ思う。
これなら売れるかもしれない、と。
けれども。
謎の彫刻作家だったヨータが、こーゆうモノだけを作り続ける生活に満足できるのか。