それから私たちは浜辺を片づけて部屋に戻った。 鍋で両手が塞がっている私のかわりにヨータが鍵を取り出しドアを開けてくれる。 玄関にパチンとあかりが灯ると、ヨータの向こう側に変わり果てたふたりの住まいが浮かび上がった。