「おかしいと思ったんだよね。オレに黙って引っ越そうとしてるし、おでんは先に食ってるし・・」
なんて寂しげにこぼしながらも、その手のひらが私の胸元を狙って伸びてくる。
ゆるい天パのかかった頭を機嫌よく揺らしつつ、「あー菜緒のオッパイ久しぶり!」などと口走りはじめたヨータの様子に私はかっちーんときた。

わかってる。悪いのは私だ。
ヨータにはたいして非などない。

ーーーだけどね?