「どっ・・土鍋!?」
「どーよ。よくできてるだろ?」

ってライトで照らして隅々までよーく見せてくれる。
たしかにそれは売り物のようなクオリティの立派な土鍋だったのだけれども。

約束のアレが・・・コレ??

「ーーーあのさあ。この土鍋がなんなの?」
「え??」
ヨータが目を見張る。
「約束ってなに?」

「ーーーーー」

ボーゼンと黙り込んでいたヨータがちょっとしてから「えええええ!?」と叫んで夜空を仰いだ。

「どーゆうコト!? 意味わかんねえ!!」

一緒一緒。私も全然わかんない。

「だいたいなんで戻ってきたの? 私を捨てて出て行ったくせに」
「オッ・・オレが菜緒を捨てるワケないだろ!? 一体なんのハナシしてんの!??」