彼を待つことを諦めてこの部屋からの引っ越しを決めた時、クローゼットの中の胸像を思い出した私はしばし途方に暮れた。
これを一体、どうすればーーー? と。
本当は捨ててしまったってよかった。
いらなくなった女のオッパイなんて必要ないんだから。
それでもあえて、わざわざ実家に送りつけてやったのは、最後にどーしてもひとつヨータに意地悪をしてやりたくなったから。
品名の欄にわざわざ『彫刻』と書いておいたのもそのためだ。おうちの人が興味をひかれて、箱を開けてしまいたくなるように。
変態って思われろ!! と、恨みがましく呪いを込めて。
「ーーーねえ、回収しに行けば? 恥かいちゃうよ?」
「別に恥なんかかかないケド・・だけどあれはオレの大事なオッパイだから近々必ず回収に行く」
ヨータが真面目に頷いた。
これを一体、どうすればーーー? と。
本当は捨ててしまったってよかった。
いらなくなった女のオッパイなんて必要ないんだから。
それでもあえて、わざわざ実家に送りつけてやったのは、最後にどーしてもひとつヨータに意地悪をしてやりたくなったから。
品名の欄にわざわざ『彫刻』と書いておいたのもそのためだ。おうちの人が興味をひかれて、箱を開けてしまいたくなるように。
変態って思われろ!! と、恨みがましく呪いを込めて。
「ーーーねえ、回収しに行けば? 恥かいちゃうよ?」
「別に恥なんかかかないケド・・だけどあれはオレの大事なオッパイだから近々必ず回収に行く」
ヨータが真面目に頷いた。