その『何か』は、今度は自分の顔へとライトを向けた。
白い光の中に、無精ひげをはやしたヨータの顔が浮かび上がる。

「オレオレ。そんなに驚かないでよ」
「なっっ・・なんでーーー!??」

呆ける私にヨータが腕を伸ばす。

「ただいま」
「・・ただいま?」

ぎゅうと包まれたと思ったら、あっという間に唇が重なった。
ヨータにしては珍しいガツガツした乱暴なキスにドギマギと胸が鳴る。

しかし、私は激しく混乱していた。
どうして私はヨータとキスをしているのだろうか、と。