あのことがあってからちょうど1ヶ月経ったくらいのことだろうか。
私が屋上にカメラをこっそり持ってきて、空の写真を何も考えずに撮っていた。
その日は太陽が綺麗で雲ひとつもない晴天だった。
こんなに綺麗な空を見たのは初めてだった。
彼にみせてあげたいけど、もう無理だ。
不可能な事だ。
あれから何度も呼び出されては話をしての繰り返しで私も何があったのかを理解した。
あの時、こうしていれば、と何度も思考を巡らせるようになった。
今も同じで、ずっと考えていた。
そして頭に浮かんできたのは私もこの世を旅立とう、という考えだった。
また足を手すりまで運ばせようとしたその時、誰かに手を掴まれたような気がした。
とっさにうしろを見ると、彼がいた。
きっと、幻覚だと思っていても目が離せなかった。
その幻覚の彼はこういっていた。
「僕の分まで、生きて、楽しんで、たくさん笑ってほしい。僕はもう君と会えないわけじゃない。確かに向き合って喋ることは不可能であっても、心は繋がってる。だよね。だって僕は…君と僕は大切な、大事な親友なんだから」
その言葉に胸を打たれてその日から私は手すりに向かうことはなくなった。
彼の分まで生きて、楽しんで、笑って、そして…
私が屋上にカメラをこっそり持ってきて、空の写真を何も考えずに撮っていた。
その日は太陽が綺麗で雲ひとつもない晴天だった。
こんなに綺麗な空を見たのは初めてだった。
彼にみせてあげたいけど、もう無理だ。
不可能な事だ。
あれから何度も呼び出されては話をしての繰り返しで私も何があったのかを理解した。
あの時、こうしていれば、と何度も思考を巡らせるようになった。
今も同じで、ずっと考えていた。
そして頭に浮かんできたのは私もこの世を旅立とう、という考えだった。
また足を手すりまで運ばせようとしたその時、誰かに手を掴まれたような気がした。
とっさにうしろを見ると、彼がいた。
きっと、幻覚だと思っていても目が離せなかった。
その幻覚の彼はこういっていた。
「僕の分まで、生きて、楽しんで、たくさん笑ってほしい。僕はもう君と会えないわけじゃない。確かに向き合って喋ることは不可能であっても、心は繋がってる。だよね。だって僕は…君と僕は大切な、大事な親友なんだから」
その言葉に胸を打たれてその日から私は手すりに向かうことはなくなった。
彼の分まで生きて、楽しんで、笑って、そして…