次の日二限が終わったあとに先生に呼び出された。
呼び出されるのは初めてだ。
その時吐きそうなぐらいに嫌な予感がした。
不思議と青戸の事じゃないか、と感情が湧き始めた。
湧き始めたら止まらない。
彼は学校にいなかった?
クラスメイトの子たちはいつも朝、彼のところにいた?
そう考えてると黙っていた先生が、
「皇…皇 青戸が家にもいないし学校にも来ていないらしい。お前が1番仲がいいだろ。何か知らないか?」
私の嫌な予感は的中した。
私は「え?」という声をあげる前に勝手に足が動いていた。
先生が何か叫んでいたがもう私には何も聞こえなかった。
あちこち校舎中を走り回って探しては凄く痛い視線がこちらを向いていたけど気にせずずっと走り続けていた。なのに息が全く苦しくなかった。
どこにもいなかった。やはり、学校に来ていないのだろうか?
予鈴が校舎に鳴り響く。授業が始まったんだ。
今は予鈴なんてどうでもいい。
青戸は…青戸はどこだろうか?
私は校舎をもう一度探そうと思ったけど、1つ心当たりがある場所があった。
屋上だ。
屋上は見ていない。
私は階段を一段とばしでぽんぽんっと駆け上がる。
屋上のかたいドアをぐっと押して開けると
彼がいた