授業が終わってから昼ごはんを食べて、昼休みをぼーっと過ごしてあっという間に放課後になった。生徒が散らばって部活に行ったり教室に残ってわいわいしている。ただ、私は部活には行かない。幽霊部員だ。
でも家には帰らない。別に家が嫌いなわけじゃない。親も一般の人たちと変わらないし兄弟もいない。私は『ある場所』に行きたいのだ。
それは、屋上だ。普通の屋上だ。
ただそこから黙って暗くなるまで夕焼けを眺めているのだ。そう、青戸と一緒に。
彼は教室では静かだが屋上では私と普通に喋っている。理由は知らない。でも、屋上に来るといつもそうなのだ。
そんな毎日をだらだらとてきとうに過ごしていた。
あの日までは。
でも家には帰らない。別に家が嫌いなわけじゃない。親も一般の人たちと変わらないし兄弟もいない。私は『ある場所』に行きたいのだ。
それは、屋上だ。普通の屋上だ。
ただそこから黙って暗くなるまで夕焼けを眺めているのだ。そう、青戸と一緒に。
彼は教室では静かだが屋上では私と普通に喋っている。理由は知らない。でも、屋上に来るといつもそうなのだ。
そんな毎日をだらだらとてきとうに過ごしていた。
あの日までは。