外に出た美桜たちは、そこにある高価そうないすに腰掛ける。
男性たちが自己紹介を始めた。
「私は龍神の龍康殿聖等だ。ここ、天龍都を治める時期都長だ」
「私は龍宮寺天馬。この聖等様の右腕かつ聖等様が社長をしていらっしゃる龍康殿グループの副社長だ」
自分たちも自己紹介をした方がいいのかなぁと思っているとき、桜が口を開いた。
「本来ならば、ここで私たちも自己紹介をするべきなのだと思いますが、少なくとも私は、私たちが本当に貴方達の花嫁なのか確証がないんですよ。まあ、貴方達が龍康殿グループの偉い方だというのは分かっていますけど」
やっぱり桜も疑っているようだ。
そこで美桜も口を開いた。
「私もです。だって、私は妖術は持っていないし、私の友達も碧眼や白髪ではないんですよ」
そこで男性たちが驚いたように目を見開いた。
「いや、お前は妖術を持っているぞ。気づいていなかったのか?お前の妖術はな、《周りを幸せにする》力だ」
「なぜ分かるのですか?」
「あやかしや龍神は、自分の花嫁の妖術ならすぐわかる」
嘘かと思ったが、よくよく考えてみると、あっている気がした。
桜は妖術が発覚したし、麗美は花嫁になり、両親も援助金で幸せになっている。
でも桜は?
そこで桜が質問を投げかけた。
「この子のはそれで説明できたとして、私のはどう説明するんです?」
天馬という男性が答えた。
「百年前の龍神の花嫁って検索してみな。それに関する記事に載っているはずだ」
桜はスマホで検索すると、じっと見てから美桜に見せてきた。
そこには、
”…‥約百年前に、生まれつきではない妖術・碧眼・白髪を持つ、過去に例のない龍神の花嫁が現れた。彼女は通常では遅い14歳で妖術が発覚し、その三日後の朝に起きたら目と髪が碧眼と白髪に変わっていたという。さらに‥…”
この人たちが言っていたことは本当だったのだ。
また固まってしまった美桜の代わりに桜が頭を下げた。
「疑ってしまってすみませんでした。私は桜で、この子は美桜です」
天馬という男性が微笑んで言った。
「では私の花嫁になってくれるかな?」
「それとこれでは話が別です。ゆっくり考えてから決めます」
ずっと黙っていた聖等という人がこちらに目を向けた。
「君はどうする?」
「桜と同じように、ゆっくり考えてから決めます」
聖等が紙を差し出してきた。
「そうか、では決まったら連絡してくれ。OKしてくれてなるべく早く連絡してくれればうれしい。そっちの方もこの番号に連絡してくれ。では、また会おう」
そういって彼らは去っていった。
「キャーーー」
桜がいきなり叫び、抱きついてきた。
「ねえ美桜、すごくない?私たちが龍神の花嫁だって!しかもすっごいイケメンだし!考えるって言ったけど、今日中に連絡しちゃおうかなぁ」
思わずため息が出てしまった。
「そういうことはもっと慎重になって考えなきゃだめだよ。桜の妖術が発覚したのは2日前だから、少なくとも明日まで待ってそこから判断しないと。ご両親とも相談しなきゃいけないでしょ」
桜は不満そうにしながらも、言うとおりにしてくれた。
「わかったわよ。そういう美桜はどうするの?」
「正直、花嫁になりたいとは思ったけど、親になんて言えばいいのかわからない」
「そんなの普通に言えばいいのよ。まあ、とりあえず、私は明日には連絡しようかな」
「そっか。じゃあ、もうすぐ帰るころだと思うし、私戻るね。バイバーイ」
男性たちが自己紹介を始めた。
「私は龍神の龍康殿聖等だ。ここ、天龍都を治める時期都長だ」
「私は龍宮寺天馬。この聖等様の右腕かつ聖等様が社長をしていらっしゃる龍康殿グループの副社長だ」
自分たちも自己紹介をした方がいいのかなぁと思っているとき、桜が口を開いた。
「本来ならば、ここで私たちも自己紹介をするべきなのだと思いますが、少なくとも私は、私たちが本当に貴方達の花嫁なのか確証がないんですよ。まあ、貴方達が龍康殿グループの偉い方だというのは分かっていますけど」
やっぱり桜も疑っているようだ。
そこで美桜も口を開いた。
「私もです。だって、私は妖術は持っていないし、私の友達も碧眼や白髪ではないんですよ」
そこで男性たちが驚いたように目を見開いた。
「いや、お前は妖術を持っているぞ。気づいていなかったのか?お前の妖術はな、《周りを幸せにする》力だ」
「なぜ分かるのですか?」
「あやかしや龍神は、自分の花嫁の妖術ならすぐわかる」
嘘かと思ったが、よくよく考えてみると、あっている気がした。
桜は妖術が発覚したし、麗美は花嫁になり、両親も援助金で幸せになっている。
でも桜は?
そこで桜が質問を投げかけた。
「この子のはそれで説明できたとして、私のはどう説明するんです?」
天馬という男性が答えた。
「百年前の龍神の花嫁って検索してみな。それに関する記事に載っているはずだ」
桜はスマホで検索すると、じっと見てから美桜に見せてきた。
そこには、
”…‥約百年前に、生まれつきではない妖術・碧眼・白髪を持つ、過去に例のない龍神の花嫁が現れた。彼女は通常では遅い14歳で妖術が発覚し、その三日後の朝に起きたら目と髪が碧眼と白髪に変わっていたという。さらに‥…”
この人たちが言っていたことは本当だったのだ。
また固まってしまった美桜の代わりに桜が頭を下げた。
「疑ってしまってすみませんでした。私は桜で、この子は美桜です」
天馬という男性が微笑んで言った。
「では私の花嫁になってくれるかな?」
「それとこれでは話が別です。ゆっくり考えてから決めます」
ずっと黙っていた聖等という人がこちらに目を向けた。
「君はどうする?」
「桜と同じように、ゆっくり考えてから決めます」
聖等が紙を差し出してきた。
「そうか、では決まったら連絡してくれ。OKしてくれてなるべく早く連絡してくれればうれしい。そっちの方もこの番号に連絡してくれ。では、また会おう」
そういって彼らは去っていった。
「キャーーー」
桜がいきなり叫び、抱きついてきた。
「ねえ美桜、すごくない?私たちが龍神の花嫁だって!しかもすっごいイケメンだし!考えるって言ったけど、今日中に連絡しちゃおうかなぁ」
思わずため息が出てしまった。
「そういうことはもっと慎重になって考えなきゃだめだよ。桜の妖術が発覚したのは2日前だから、少なくとも明日まで待ってそこから判断しないと。ご両親とも相談しなきゃいけないでしょ」
桜は不満そうにしながらも、言うとおりにしてくれた。
「わかったわよ。そういう美桜はどうするの?」
「正直、花嫁になりたいとは思ったけど、親になんて言えばいいのかわからない」
「そんなの普通に言えばいいのよ。まあ、とりあえず、私は明日には連絡しようかな」
「そっか。じゃあ、もうすぐ帰るころだと思うし、私戻るね。バイバーイ」