翌日。美桜が起きて一時間ほどたってから、桜からビデオ通話がかかってきた。
 画面を見ると、白髪と碧眼に変わった桜がそこにいた。
『美桜ヤッホー。朝早くに電話してごめんね。見てよ、あの天馬とかいう人が言ってたことは本当だったみたい』
『ホントだ―。なんだか別人みたいだね』
『ふふふ、そうでしょ。昨日に花嫁のこと話したら、親もなんか疑っている感じだったけど、麻変わっているの見たら本当に驚いちゃったらしいよ。おかげで朝からパーティーやってる』
 かすかに向こうから騒がしい音がする。
『もう連絡した?』
『いや、落ち着いたら電話しようと思ってる。美桜はもう話した?』
『まだなんだよねー。今日の昼ごはんの時に話そうと思ってる』
『そうなんだー。うまくいくといいね。じゃあ結果はすぐ教えてね。またねー』