「すごく嬉しいよ! だって、うちの部たった4人だけだし、でも、今までの部活はいいの? ……あっ、これ聞いちゃいけない話題だよね……。ごめんね。」


中野さんの質問が私の心に鋭く刺さったけど、彼女が表情をクルクルと変えて話すようすを見ていると、自然と許してしまう。


「ううん、大丈夫。今日って見学させてもらってもいいかな?」


「うん、いいと思う! うちの部員が中にいるから入ってどーぞ! じゃあ私、これ図書室に運んでくるから〜」


中野さんはそう言って、忙しそうに駆けていった。


中野さんの充実ぶりを見て、私はより文芸部に入りたいと思った。


でも、いいのだろうか。またすぐ辞めないだろうか。